エアロプレスの淹れ方|説明書の手順と、逆さに置く方法の注意

エアロプレスの部品(プランジャー・チャンバー・フィルター・マグ)と、説明書の 4 つの手順を示した図

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結論エアロプレスは、丈夫なマグの上にチャンバー(筒)を立て、粉をスクープ山盛り 1 杯(16〜18 g)入れます。85℃のお湯を目盛りの「4」まで注ぎ、3 秒混ぜて、30〜60 秒待ってから、ゆっくり一定の力で押します(エアロプレス社)。本体を逆さに置いて淹れる「インバート法」は、こぼれてやけどするおそれがあるとして、メーカーが使わないよう求めています。

エアロプレスを持っていて、説明書どおりの手順を確かめたい人に向けて書きました。書き手はエアロプレスを持っていません。この記事は、メーカーの説明書と公式情報をまとめた資料版です。味の感想や使った感想は書いていません。

エアロプレスは、アメリカのエアロプレス社の器具です。日本では小川珈琲が代理店をしています(小川珈琲)。粉をお湯に浸して待ち、空気の圧力で押し出して淹れます(UCC・AGF)。手順は、エアロプレス社の「AeroPress Original/Clear」の日本語の説明書に沿っています。ほかの型(Go・XL など)は、手元の説明書を優先してください。

目次

目安は「粉 16〜18 g、お湯は目盛り 4 まで」

エアロプレス社の目安

エアロプレス社の目安粉16〜18 g(スクープ山盛り 1 杯)お湯チャンバーの目盛り「4」までお湯の温度85 ℃待つ時間中細挽き 30 秒中挽き 60 秒
項目目安出典
粉の量スクープ山盛り 1 杯(16〜18 g)エアロプレス社
お湯の量チャンバーの目盛り「4」までエアロプレス社
お湯の温度85℃。温度を測れないときは沸騰したお湯エアロプレス社
挽き目ミルで挽くなら中細挽き。市販の粉なら中挽きエアロプレス社
待つ時間中細挽きは 30 秒、中挽きは 60 秒エアロプレス社
押す時間時間の決まりはない。「シュー」という音が始まって終わるまでエアロプレス社

湯温の考え方は「コーヒーのお湯の温度」に、挽き目の呼び方は「コーヒーの挽き目の目安」にあります。

量と押し方は資料で違う

出典粉とお湯押し方
エアロプレス社(説明書)16〜18 g・目盛り「4」まで最後まで押す
小川珈琲(日本代理店のサイト)17 g・170 g粉に当たるまで押す
UCC約 12 g・160 cc押し切る直前で止める

UCC は、最後まで押し切るとえぐみが出やすい、と書いています(UCC)。メーカーの説明書は、最後まで押す手順です。初めはメーカーの数字で淹れ、押し方だけを変えて比べると、違いが分かりやすくなります(編集部の提案)。

挽き目も、メーカーは「中細挽きか中挽き」、UCC と AGF は「中細挽き〜中挽き」で、ほぼそろっています。AGF は、粉が細かすぎると詰まりやすく、粗すぎると風味が弱くなる、と書いています(AGF)。

この記事の目安は、エアロプレス オリジナルの説明書にもとづきます。書き手は持っていないので、使った感想は書けません。

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ふつうの手順は 8 つ

ふつうの向きで淹れる 8 手順

ふつうの向きで淹れる 8 手順1お湯を 85℃に温める2プランジャーを引き抜く3ペーパーフィルターをキャップに入れて取り付ける4マグの上にチャンバーを立て粉を入れる5目盛り「4」までお湯を注ぐ63 秒混ぜ、1 cm 差し込んで待つ7やさしく一定の力で最後まで押す8キャップを外し粉を押し出す

エアロプレス社の日本語の説明書の手順です。チャンバーをマグの上に立てたまま淹れます。

  1. お湯を 85℃に温める。温度を測れなければ沸騰させる
  2. プランジャー(押し棒)をチャンバーから完全に引き抜く
  3. フィルターキャップにペーパーフィルターを入れ、キャップをチャンバーにねじ込む
  4. チャンバーを丈夫なマグの上に立て、粉を山盛り 1 杯(16〜18 g)入れる。軽く振って平らにする
  5. 目盛りの「4」までお湯を注ぐ。コーヒーが少し落ちる音がするのは正常
  6. 3 秒軽く混ぜ、プランジャーを 1 cm ほど差し込む。中細挽きは 30 秒、中挽きは 60 秒待つ
  7. プランジャーを、やさしく一定の力で最後まで押す
  8. フィルターキャップを外し、シンクかゴミ箱の上でプランジャーを押し込んで、固まった粉を押し出す

6 で少しだけプランジャーを差し込むのは、中を真空に近い状態にして、待つ間にコーヒーが落ちないようにするためです(エアロプレス社)。英語の公式サイトは、押す目安を「シューという音が始まって終わるまで」と書いています(エアロプレス社)。

逆さに置く手順は、メーカーが止めている

逆さに置く淹れ方(インバート法)

逆さに置く淹れ方(インバート法)インバート法とはプランジャーを下にして逆さに立て、上から入れるエアロプレス社安全上の警告で使わないよう強くお願いしているUCC液漏れを防げるとして初めての人にすすめている

インバート法は、プランジャーを下にして本体を逆さに立て、上から粉とお湯を入れる淹れ方です。待ったあとに上下を返し、マグの上で押します。

エアロプレス社のヘルプによると、使う人のねらいは 3 つです。待つ間にコーヒーが落ちないようにすること、長く浸すこと、粗い粉を使うことです。

ただ、日本語の説明書の「安全上の警告」は、こう書いています。逆さにすると本体が不安定になり、こぼれてやけどの原因になることがある。だから使わないよう強くお願いする、と(エアロプレス社)。

一方で UCC の記事は、粉とお湯を入れてから上にフィルターをつけるので液漏れを防げる、として、初めての人にインバート法をすすめています(UCC)。UCC の手順は次の流れです。

  • 器具をお湯で温め、キャップにペーパーフィルターをセットしてお湯をかけておく
  • プランジャーの上にチャンバーをはめ、逆さのまま粉約 12 g を入れる
  • お湯 160 cc を、30 秒ほどかけてゆっくり注ぐ
  • パドルで 5 秒ほど静かに混ぜ、キャップをはめて約 1 分待つ
  • キャップがカップの上にくるように本体を返し、真上から両手でゆっくり押す

資料の立場が分かれていますが、この記事は器具を作ったメーカーの説明に合わせて、ふつうの手順をすすめます(編集部の提案)。メーカーは、落ちるのを止めたいときは、ふつうの向きのままプランジャーを差し込んでおく方法を挙げています(エアロプレス社)。

安全のために守ること

安全のための 5 つ

安全のための 5 つ熱い液体は重いやけどの原因マグは平らで滑らない所に押す間は、もう片方の手でマグとチャンバーを押さえる強く押さない弱いマグは割れることがあるシールがゆるいときは押さない熱湯が漏れるおそれ

ここは、日本語の説明書の「安全上の警告」からです(エアロプレス社)。

  • 熱い液体は重いやけどの原因になる
  • マグは、平らで滑らない所に置く
  • 片手で押す間、もう片方の手でマグとチャンバーをしっかり押さえる
  • 強く押さない。弱いマグは割れることがある
  • チャンバーの中のシール(プランジャーの先のゴム)がゆるんでいたら押さない。周りから熱湯が漏れて、やけどするおそれがある
  • 逆さにして淹れない(インバート法)

UCC も、力任せに押すと本体をひっくり返したり、カップが割れたりする、と書いています。カップは薄手より、厚みのある丈夫なマグを選ぶように、としています(UCC)。

手入れは「すすぐ・ときどき洗剤」

手入れの頻度

手入れの頻度使うたびペーパーフィルターを捨てキャップと本体をすすぐ週 1 回ぬるま湯・中性洗剤・やわらかい布(日本語の説明書)2 週に 1 回英語の公式サイトの手順
いつすること出典
使うたびペーパーフィルターを捨て、フィルターキャップと本体をすすぐエアロプレス社
週 1 回ぬるま湯・中性洗剤・やわらかい布で洗うエアロプレス社(日本語の説明書)
2 週に 1 回やわらかい布と洗剤で洗うエアロプレス社(英語の公式サイト)

洗剤で洗う間隔は、日本語の説明書は週 1 回、英語の公式サイトの Original の手順は 2 週に 1 回でした(エアロプレス社)。迷ったら、手元の説明書に合わせます。

押し出した粉は固まって出てくるので、捨てやすい器具です(UCC・AGF)。

うまくいかないとき

こんなときは

こんなときは待つ間にコーヒーが落ちる→ 混ぜたらすぐ 1 cm 差し込む押すのが重い→ 中細〜中挽きにしてやさしく一定の力でシールの周りから熱湯が漏れる→ 押すのをやめ交換するまで使わないペーパーが破れる→ ゆっくり押すえぐみが気になる→ 押し切る直前で止める味が薄い→ 中細挽きに。粉は 16〜18 g
  • 待っている間にコーヒーが落ちる

    よくある原因
    お湯を注ぐと少し落ちるのは、ふつうのこと(エアロプレス社)
    直し方
    混ぜたらすぐにプランジャーを 1 cm ほど差し込み、落ちるのを止める(エアロプレス社)
  • 押すのが重い・途中で止まる

    よくある原因
    粉が細かすぎて詰まっている(AGF)。強く押しすぎている(エアロプレス社)
    直し方
    挽き目を中細〜中挽きにし、やさしく一定の力で押す(エアロプレス社・AGF)
  • シールの周りから熱湯が漏れる

    よくある原因
    チャンバーの中のシールがゆるんでいる(エアロプレス社)
    直し方
    押すのをやめる。シールを交換するまで使わない(エアロプレス社)
  • ペーパーフィルターが破れる

    よくある原因
    押す力が強すぎる(AGF)
    直し方
    適度な速さで、ゆっくり押す(AGF)
  • えぐみが気になる

    よくある原因
    最後まで押し切って、粉を絞っている(UCC)
    直し方
    押し切る直前で止める(UCC)。メーカーの手順は最後まで押すので、1 回ずつ比べる
  • 味が薄い

    よくある原因
    粉が粗すぎる(AGF)
    直し方
    中挽きを使っていたら中細挽きにする(編集部の提案)。粉の量は 16〜18 g にする(エアロプレス社)

フレンチプレスとの違いは「押して出す」

どちらも粉をお湯に浸す

どちらも粉をお湯に浸すエアロプレスカップの上で押し出す空気の圧力を使う抽出の時間が短いフレンチプレス器具の中で淹れてからカップに注ぐ

エアロプレスもフレンチプレスも、粉をお湯に浸して淹れます。UCC が挙げる違いは 3 つです。エアロプレスはカップの上に乗せて押し出す。空気の圧力を使うので押す力が要る。抽出の時間が短い(UCC)。

フレンチプレスは、器具の中で淹れてからカップに注ぎます(UCC)。手順は「フレンチプレスの淹れ方」にあります。お湯の通り方で淹れ方を分ける見方は「ドリップコーヒーとは」に、言葉は「コーヒー用語集」にあります。

次にやること

次にやること

次にやること1説明書を開く型と、チャンバーの目盛りの位置を確かめる2ふつうの向きで 1 回淹れる逆さにはしない

手元のエアロプレスの説明書を開き、型(Original・Clear・Go など)と、チャンバーの目盛りの位置を確かめます。逆さにせず、ふつうの向きで 1 回淹れてみます。

次に読む

出典・確認した資料

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この記事を書いた人

豆派です。家で豆からコーヒーを淹れている会社員で、先生でもバリスタでもありません。手順や数字はメーカーなどの公式資料で確かめてから書き、自分で試したことは「試した」と分けて書きます。

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