コーヒーの香りが弱いとき|見直す順番と、香りを立てる淹れ方

白い小皿に盛った挽きたてのコーヒーの粉と、奥にぼかした白いカップの写真風のイメージ

結論香りが弱いときは、まず豆や粉を開けてから何日たったかを確かめます。開けたあとは豆なら約 1 か月、粉なら約 2 週間が飲み切る目安です(キーコーヒー)。日数に問題がなければ、保存、挽くタイミング、湯温と蒸らし、カップの温度の順に 1 つずつ見直します。

この記事は、淹れたコーヒーの香りが物足りない人に向けて書きました。酸っぱい・苦い・薄いといった味の悩みは「酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」にあります。

目次

香りは 3 つの場面で感じる

白い小さな陶器のボウルに山盛りに入った挽きたてのコーヒー粉と、横に置かれた木のスプーン

香りの 3 つの場面(UCC)

香りの 3 つの場面(UCC)粉の香りフレグランス弱いとき:古さ・保存注いだときの香りアロマ弱いとき:湯温・蒸らし鼻に抜ける香りフレーバー弱いとき:飲む温度・かぎ方

UCC は、コーヒーの香りを 3 つに分けて呼んでいます。どこで弱いと感じるかで、疑う所が変わります。

場面呼び方(UCC)弱いときに疑う所
粉の香りフレグランス豆や粉の古さ・保存
お湯を注いだコーヒーから立つ香りアロマ湯温・蒸らし
口に含んだとき鼻に抜ける香りフレーバー飲むときの温度・かぎ方

右の列は、UCC とキーコーヒーの説明をもとに編集部がまとめた物です(編集部の提案)。

UCC によると、いちばん強く香るのは豆を挽いたときです。挽くことで、豆の中にあった香りの成分が一気に出てきます(UCC)。

症状ごとの原因と直し方

こんなときは

こんなときは袋を開けたとき粉の香りが弱い→ 開けた日を確かめる豆は約 1 か月・粉は約 2 週間で粉は香るのに淹れた香りが弱い→ 90〜95℃のお湯で淹れる粉がほとんど膨らまない→ 原因は豆や粉の古さ新鮮な粉ほど炭酸ガスが多い
  • 袋を開けたときから、粉の香りが弱い

    よくある原因
    開けてから日がたった。粉は空気に触れる面が広く、豆より早く酸化する(UCC)。焙煎から 2 週間ほどたつと、風味と香りが少しずつ抜けていく(UCC)
    直し方
    開けた日を確かめる。次からは、豆なら約 1 か月、粉なら約 2 週間で飲み切れる量を買う(キーコーヒー)
  • 粉は香るのに、淹れたコーヒーの香りが弱い

    よくある原因
    お湯の温度が低い。温度が低すぎると香りが弱く、物足りない風味になる(キーコーヒー)
    直し方
    90〜95℃のお湯で淹れる(キーコーヒー)
  • お湯を注いでも、粉がほとんど膨らまない

    よくある原因
    豆や粉が古い。新鮮な粉ほど炭酸ガスが多く残っている(UCC)。まったく膨らまないときは、焙煎からかなり時間がたっている可能性がある(UCC)
    直し方
    開けてからの日数を確かめる。蒸らし方そのものは、1 杯でお湯約 20 ml・約 20 秒が目安(UCC)
  • 淹れたては香るのに、すぐ弱くなる

    よくある原因
    コーヒーが冷めた。冷めると香りを感じにくくなる(UCC)。冷たいカップに注ぐと、そのぶん温度が下がる
    直し方
    カップに先にお湯を入れて温めておく(キーコーヒー)。器具も温める、底の厚いカップやフタ付きのカップを使う(UCC)。淹れたら早めに飲む(AGF)
  • 香りがあるのか、よく分からない

    よくある原因
    いきなり飲んでいる。直前に辛い物や匂いの強い物を食べた(UCC)
    直し方
    飲む前に深呼吸して、香りだけをかぐ時間をとる(UCC)。鼻から息を抜いてからかぐと、香りを感じやすい(キーコーヒー)

日数の数え方と、古くなったかの見分け方は「コーヒー豆の賞味期限」にあります。湯温の合わせ方は「コーヒーのお湯の温度」、蒸らし(最初に少しだけお湯を注いで、粉をなじませること。ほかの用語は「コーヒー用語集」)は「コーヒーの蒸らしとは」にまとめています。

見直す順番は、豆から器へ

見直す順番(編集部の提案)

見直す順番(編集部の提案)1開けてからの日数豆は約 1 か月・粉は約 2 週間2粉で買ったか、豆で買ったか3保存密閉して、温度差のない冷暗所へ4挽くタイミング香りがいちばん強いのは挽いたとき

一度にいくつも変えると、どれが効いたのか分かりません。上から 1 つずつ確かめてください。順番は、粉の時点で弱ければ後の工程では取り戻しにくい、という考えで編集部が決めた物です(編集部の提案。起こりやすさを調べた資料ではありません)。

  1. 開けてからの日数: 豆は約 1 か月、粉は約 2 週間(キーコーヒー)。UCC は豆 30 日程度、粉 7〜10 日程度としています →「コーヒー豆の賞味期限」
  2. 粉で買ったか、豆で買ったか: 粉は豆より早く香りが抜けます(UCC) →「コーヒー豆と粉の違い」
  3. 保存: 温度・湿度・空気・直射日光で風味が落ちます。密閉して、温度差のない冷暗所へ(キーコーヒー) →「コーヒー豆の保存方法」
  4. 挽くタイミング: 香りがいちばん強いのは挽いたときです(UCC)。豆で買ってお店で挽いてもらう、少量ずつ買う方法もあります。ミルで淹れる直前に挽くのは選択肢の 1 つです →「コーヒーミルは必要?」
  5. 湯温: 90〜95℃(キーコーヒー) →「コーヒーのお湯の温度」
  6. 蒸らし: 粉が膨らむかを見ます。膨らまないなら 1 に戻ります →「コーヒーの蒸らしとは」
  7. カップと飲む温度: カップと器具を温めておきます(キーコーヒー・UCC)。キーコーヒーは、淹れたての 78〜75℃が香りを楽しむのにいちばんよい温度としています
  8. かぎ方: 飲む前に香りだけをかぐ。UCC は、口が広い物より少しすぼまった、ワイングラスのような形のカップだと香りをより楽しめると書いています

7 と 8 は、器と飲み方を変えるだけなので、今日の 1 杯からでも試せます。

豆によっても香りの出方は違う

豆と香り

豆と香り焙煎の方法や時間さまざまな香りが生まれる(UCC)浅煎りはお湯の温度が高いほど香りが立ちやすい次にやること手元の袋を開けた日を確かめる

UCC は、焙煎の方法や時間の違いで、さまざまな香りが生まれると説明しています。キーコーヒーによると、浅煎りはお湯の温度が高いほど香りが立ちやすくなります。焙煎度ごとの違いは「浅煎り・中煎り・深煎りの違い」にあります。

次にやることは、手元の袋を開けた日を確かめることです。

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出典・確認した資料

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この記事を書いた人

豆派です。家で豆からコーヒーを淹れている会社員で、先生でもバリスタでもありません。手順や数字はメーカーなどの公式資料で確かめてから書き、自分で試したことは「試した」と分けて書きます。

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