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結論材質で変わるのは、主に温まり方・重さ・割れにくさ・手入れです。お湯の落ち方と味の出方は、形と穴の数のほうが大きく関わります。陶器やガラスは淹れる前にお湯で温め、軽さや割れにくさがほしいなら樹脂を選ぶ、と考えると決めやすいです。
形(台形か円すいか)と穴の数をまだ決めていない人は、先に「ドリッパーの違いと選び方」を読んでください。この記事は、形を決めたあとの材質の話です。
材質で変わるのは、温まり方と扱いやすさ
カリタ 102 の本体の重さ(公式)
カリタは同じ 102 の形を、陶器・樹脂(AS 樹脂)・銅で出しています。3 つとも商品の説明は「三つ穴、雑味がでる前に、美味しさだけをドリップする」という同じ文です(カリタ)。メーカーは、形と穴で抽出を説明していて、材質ごとの味の違いを書いていません。
同じ形でも、重さははっきり違います。
| カリタ 102 | 本体の重さ(公式) |
|---|---|
| 102-ロト(陶器) | 370 g |
| 102-D(AS 樹脂) | 68 g |
材質ごとの特徴
材質ごとの特徴(公式の説明)
| 材質 | 特徴(公式の説明) | 向く人・注意 |
|---|---|---|
| 陶器・磁器 | 熱を逃がしにくく、安定した温度で抽出できる(ドトール)。冷たいままだとお湯の温度が下がるので、事前に温める(メリタ) | 重い(カリタ 102 で 370 g)。落とすと割れることがある。予熱の手間がある |
| 樹脂(プラスチック) | 軽く扱いやすく、割れる心配が少ない(ドトール)。HARIO は V60 NEO で、熱効率の良いトライタンを使い、厚みを薄くして抽出中の温度低下を抑えたと説明 | 最初の 1 つや、割りたくない人。素材や厚みは製品で違う |
| ガラス(耐熱) | 透明で抽出量が分かりやすく、におい移りや色移りに強い(ドトール)。冷たいままだと温度が下がるので事前に温める(メリタ) | 落ちていく様子を見たい人。耐熱ガラスは強化ガラスではなく、衝撃には普通のガラスと同じくらい(HARIO) |
| 金属(ステンレス・銅) | ステンレスは軽くて丈夫。熱伝導性が良く、お湯をかけて温める手間が省ける(HARIO)。銅は熱伝導性がよく温まりやすい(カリタ。ポットなど銅製品の説明) | 割れにくさを重視する人。銅は長く使うと緑青が出るので、こまめに手入れする(カリタ) |
表の「向く人・注意」は、公式の説明をもとに編集部がまとめた物です(編集部の提案)。
HARIO の V60 NEO の説明は、温度が下がりにくいことを「美味しい一杯のための工夫」としています。材質や厚みで味が良くなるかどうかはメーカーの説明で、編集部は確かめていません。
「金属のドリッパー」には、紙のフィルターを使う金属の本体と、網がフィルターの代わりになる物があります。ドトールが「ペーパーフィルターを使わずに抽出ができて経済的」と書いているのは後者です。網のフィルターは「コーヒーフィルターの選び方」で扱っています。
陶器とガラスは、淹れる前に温める
温めてから淹れる流れ(メリタ)
メリタは、磁器・陶器・ガラスのドリッパーでは、とくに事前にドリッパーとサーバーを温めるのがポイントだと書いています。冷たいままだと、注いだお湯の温度が下がり、味に影響が出る可能性があるからです。
- お湯を沸かす
- ドリッパーとサーバーにお湯を回しかけて温める
- 温めたお湯は捨てる(メリタ)
- ペーパーをのせ、粉を入れて淹れる
カップも一緒に温めると、手順がそろいます。「ハンドドリップの淹れ方」の準備でも、ドリッパー・サーバー・カップにお湯を通しています。
ステンレスのドリッパーは、この温める手間が省けると HARIO は説明しています。
選ぶ順番は、形 → 材質
選ぶ順番(編集部の提案)
- 形と穴の数を決める: 台形か円すいか、1 つ穴か 3 つ穴か。お湯の落ち方はここで決まる(「ドリッパーの違いと選び方」)
- 割れにくさ: 落としそう、子どもがいる、持ち運ぶなら樹脂か金属
- 重さ: 軽さがほしいなら樹脂。陶器は同じ形の樹脂の 5 倍以上の重さ(カリタ 102)
- 手入れ: 予熱の手間をかけたくないなら、金属か樹脂。陶器・ガラスは温めてから淹れる
この順番は編集部の提案です。同じ形で材質違いの物があるときは、2〜4 で選べば足ります。
書き手の家のドリッパー
書き手の家にあるのは、カリタの陶器のドリッパー 102-ロトだけです(写真は自分で撮影)。公式の表では 2〜4 人用、本体 370 g です。


樹脂・ガラス・金属のドリッパーは持っていません。材質を変えて淹れ比べた記録もないので、どれがおいしいかは書きません。
上の写真のドリッパーと同じ、カリタ 102-ロト(陶器・ホワイト)の商品ページです。
うまくいかないとき
こんなときは
| こうなった | まず試すこと |
|---|---|
| 陶器・ガラスのドリッパーで、ぬるく感じる | 淹れる前にお湯をかけて温め、そのお湯を捨てる(メリタ) |
| ぬるいまま。予熱もしている | お湯の温度を見直す。目安は「コーヒーのお湯の温度」 |
| 味が思ったのと違う | 材質より先に、形・挽き目・注ぎ方を見る(「ドリッパーの違いと選び方」) |
| 耐熱ガラスが割れた・欠けた | 強い衝撃・キズ・急な温度変化が主な原因(HARIO)。研磨剤付きのスポンジは使わない |
1 回に変えるのは 1 つだけにすると、何が効いたか分かります。
次にやること
次にやること
陶器かガラスのドリッパーを持っているなら、次の 1 杯は、淹れる前にドリッパーとサーバーをお湯で温めてみてください。
次に読む
- まだ形を決めていない →「ドリッパーの違いと選び方」
- ペーパーの形とサイズ →「コーヒーフィルターの選び方」
- サーバーも要るか決める →「コーヒーサーバーは要る?」
出典・確認した資料
- カリタ「102-ロト」(陶器製・2〜4 人用・本体 370 g・説明文)https://www.kalita.co.jp/products/set/1924 (2026-11-04 確認)
- カリタ「102-D」(AS 樹脂製・2〜4 人用・本体 68 g・説明文)https://www.kalita.co.jp/products/set/1938 (2026-11-04 確認)
- カリタ「Cu 102 ドリッパー」(銅製・説明文)https://www.kalita.co.jp/products/set/3687 (2026-11-04 確認)
- カリタ「よくあるご質問」(銅は熱伝導性がよく温まりやすい・緑青)https://www.kalita.co.jp/support/ (2026-11-04 確認)
- HARIO「V60 メタルドリッパー」(軽くて丈夫・熱伝導性が良く、温める手間が省ける)https://www.hario.com/product/coffee/dripper/VDM.html (2026-11-04 確認)
- HARIO「V60 ドリッパー NEO」(トライタン・薄い厚み・抽出中の温度低下を抑える)https://www.hario.com/product/new/v60_neo.html (2026-11-04 確認)
- HARIO「よくあるご質問」(耐熱ガラスは強化ガラスではない・割れの原因)https://www.hario.com/faq/ (2026-11-04 確認)
- メリタ「波佐見焼コーヒーフィルターでの淹れ方」(磁器・陶器・ガラスは事前に温める・温めたお湯は捨てる)https://www.melitta.co.jp/enjoyment/how_to/brewing_with_hasamicoffeefilter/ (2026-11-04 確認)
- ドトールコーヒー「ホットコーヒーのおいしい淹れ方とは?」(陶器・プラスチック・ガラス・金属の特徴)https://www.doutor.co.jp/business/wholesale/column/d_34.html (2026-11-04 確認)
