結論袋に「レギュラーコーヒー」と書いてある粉は、お湯に溶けません。粉にお湯をくぐらせるか、お湯に浸してから、こして飲みます。ドリッパーがあれば 1 杯に粉 10〜12 g でペーパードリップ、なければマグで粉 10 g をお湯 140 ml に 3 分浸し、目の細かい茶こしでこします。
この記事は粉のコーヒーを買った(もらった)けれど、どう淹れればいいか分からない人に向けて書きました。豆のまま持っていてミルがない人は、先に「コーヒー豆と粉の違い」を読んでください。
まず袋を見る:「レギュラーコーヒー」は溶けない
粉の袋の「名称」の欄を見てください。
| 名称の欄 | 中身 | 淹れ方 |
|---|---|---|
| レギュラーコーヒー | 焙煎した豆を挽いた粉 | お湯に溶けない。お湯を通すか浸してから、こす |
| インスタントコーヒー | 抽出液を乾かした、水に溶ける粉 | カップに入れてお湯を注ぎ、混ぜれば飲める |
この 2 つの違いはコーヒーの表示の決まり(レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約)の定義によります。レギュラーコーヒーの粉にお湯を注いで混ぜるだけだと、粉がカップに残ります。
袋の「挽き方」で、合う淹れ方が分かる
レギュラーコーヒーの粉の袋には「挽き方」が書かれています。同じ決まりで、粗さは 5 段階に分けられています。
| 挽き方 | 粗さ(規約の目安を短くした物) | 合う淹れ方 |
|---|---|---|
| 粗挽き | ザラメくらい、またはそれより粗い | フレンチプレス・浸してこす方法 |
| 中挽き | グラニュー糖くらい | ペーパードリップ |
| 中細挽き | 中挽きと細挽きの間 | ペーパードリップ |
| 細挽き | グラニュー糖と白砂糖の間 | ペーパードリップ(濃いめになる) |
| 極細挽き | 細挽きより細かい | エスプレッソ用 |
合う淹れ方の列は HARIO の説明書(ペーパードリップは中細挽き)、カルディのオンラインストアの挽き方の選択(フィルター用が中挽き、プレス用が粗挽き)、UCC のフレンチプレスの案内(粗挽き)をもとに編集部がまとめた物です。
家にある道具で決める
手元の道具から淹れ方を選ぶ
ドリッパーとペーパーフィルターがある?
はい→ ペーパードリップいいえ→ 次へ
フレンチプレスがある?
はい→ プレスで 3 分いいえ→ 次へ
コーヒーメーカーがある?
はい→ 説明書どおりいいえ→ 次へ
マグと茶こしで淹れる(下の手順)
ペーパードリップの手順は「ハンドドリップの淹れ方」、プレスの手順は「フレンチプレスの淹れ方」にあります。コーヒーメーカーは、説明書の目盛りどおりに粉と水を入れます。
ドリッパーがあるとき:1 杯に粉 10〜12 g
ペーパーフィルターをドリッパーにのせ、粉 10〜12 g を入れて、90℃台のお湯で約 30 秒蒸らしてから、120 ml になるまで数回に分けて注ぎます(HARIO の説明書・UCC)。手順は「ハンドドリップの淹れ方」に図でまとめています。
スプーンしかなくても量れます。ティースプーン山盛り 3 杯か、大さじすりきり 2〜2.5 杯で約 10 g です(キーコーヒー)。くわしくは「コーヒー 1 杯は何グラム?」にあります。
ドリッパーがないとき:マグで 3 分浸して、茶こしでこす
フレンチプレスは粉をお湯に浸して淹れる道具です。キーコーヒーのフレンチプレスの手順は 1 杯に粉 10 g、90〜95℃のお湯 140 ml、浸す時間 3 分です。次の方法は、粉をマグでお湯に浸して待ち、プレスの網の代わりに茶こしでこす形です(編集部の提案。書き手はまだこの方法で淹れていません)。
マグと茶こしで 1 杯(できあがり約 120 ml)
- 準備マグ 2 つと茶こしを用意浸す用のマグと飲む用のカップ、目の細かい茶こし。お湯は沸かして少し置く。粉 10 g
- 0:00粉にお湯を注ぐ浸す用のマグに粉を入れ、お湯を注ぐ。粉が浮いたら軽く混ぜて、全体を湿らせる。お湯 140 ml・90〜95℃
- 〜3:00待つそのまま置く。長く置くほど濃く、苦くなる。3 分
- 3:00茶こしでこす飲む用のカップに茶こしをのせ、ゆっくり注ぐ。底にたまった粉は注ぎ切らずに残す。
茶こしはペーパーフィルターより目が粗いので、細かい粉が少しカップに入ります。粗挽きの粉ならこぼれにくく、中挽き・中細挽きの粉だと底に粉が残りやすくなります(編集部の見立て)。カップの底の粉は飲み切らずに残してください。
うまくいかないとき
| こう感じたら | 次の回で変えること |
|---|---|
| 粉っぽい・ざらつく | 底の粉を注がない。茶こしを目の細かい物にする。粗めの粉を使う |
| 薄い | 粉を 1〜2 g 増やす。浸す時間を少し延ばす |
| 苦い・濃い | 浸す時間を短くする。お湯を沸騰直後ではなく少し置いてから使う |
| 酸っぱい | お湯の温度を上げる(90℃台)。粉が古くなっていないか見る |
表は編集部の提案です。湯温と味の関係(低いと酸味、高いと苦味が出やすい)は UCC の説明によります。変えるのは 1 回に 1 つだけにすると、どれが効いたか分かります。味の直し方は「酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」にまとめています。
開けた粉は 2 週間ほどで飲み切る
粉は豆より香りが早く落ちます。開けてからの目安は、キーコーヒーが約 2 週間、UCC が 7〜10 日程度です。袋の口を閉じて、日の当たらない所に置きます。飲み切れないときの冷凍のやり方は「コーヒー豆の保存方法」にあります。
まとめ
- 「レギュラーコーヒー」の粉はお湯に溶けない。くぐらせるか浸してから、こす
- 袋の「挽き方」で合う淹れ方が分かる。中挽き・中細挽きはペーパードリップ、粗挽きはプレス
- ドリッパーがあれば粉 10〜12 g でペーパードリップ。なければマグで 3 分浸して茶こしでこす
- 開けた粉は 2 週間ほどで飲み切る
次に読む
- ドリッパーがある → 「ハンドドリップの淹れ方」
- 次は豆で買ってみたい → 「コーヒー豆と粉の違い」
出典・確認した資料
- 全日本コーヒー公正取引協議会「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」第 2 条(定義)、同 施行規則(挽き方の表示)・別表 1(挽き方の基準)(全国公正取引協議会連合会の掲載)https://www.jfftc.org/DATA/Kiyaku_pdf/b05_H_coffee.pdf (2026-11-03 確認)
- キーコーヒー「フレンチプレスのおいしいいれ方」(粉 10 g・お湯 140 ml・90〜95℃・3 分)https://www.keycoffee.co.jp/experience/howtobrew/detail/french-press/ (2026-06-26 公開、2026-11-03 確認)
- キーコーヒー Q&A「1 杯当たりのレギュラーコーヒーの粉の量はどのくらいですか」https://www.keycoffee.co.jp/inquiry/question02/02q07/ (2026-11-03 確認)
- キーコーヒー Q&A「開封後はどのくらいで飲み切れば良いですか。保存方法を教えてください」https://www.keycoffee.co.jp/inquiry/question02/02q10/ (2026-11-03 確認)
- HARIO「V60 透過ドリッパー 取扱説明書(VDN)」https://global.hario.com/product/VDN.pdf (2026-11-03 確認)
- UCC「ペーパードリップのおいしい淹れ方」https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_2952/ (2019-09-03 公開、2026-11-03 確認)
- UCC「コーヒーを淹れるお湯の温度」(92〜96℃)https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/howto-drip_15.html (2026-11-03 確認)
- UCC「人気メーカーのおすすめフレンチプレス4選」(粗挽き)https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_3302/ (2026-11-03 確認)
- UCC「コーヒー豆・粉の賞味期限|適切な保存期間や保存方法とは?」https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_3002/ (2021-07-31 公開、2026-11-03 確認)
- カルディコーヒーファーム オンラインストア「【焙煎珈琲】マイルドカルディ/200g」(挽き方の選択)https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996019050 (2026-11-03 確認)
