この記事で分かること
- 豆の袋や淹れ方の説明に出てくる言葉の意味
- その言葉が味や手順のどこに関わるか
結論最初に覚えるのは「浅煎り・中煎り・深煎り」「挽き目」「蒸らし」の 3 つで十分です。ほかの言葉は、出てきたときにこのページで確かめてください。
目次
豆と味の言葉
| 言葉 | 一行で | 関わること |
|---|---|---|
| 焙煎(ばいせん) | 生の豆を炒って、茶色の「コーヒー豆」にすること | 香りと苦み・酸味のバランス(焙煎度の違い) |
| 浅煎り | 焙煎が短く、明るい茶色。果物のような酸味が出やすい | すっきり・華やか |
| 中煎り | 浅煎りと深煎りの間 | 酸味と苦みの中間 |
| 深煎り | 焙煎が長く、黒に近い茶色。酸味は弱く感じられる | 苦み・コク。牛乳と合わせやすい |
| 焙煎日 | 豆を焙煎した日。袋に書いてあることが多い | 新しさの目安 |
| レギュラーコーヒー | 焙煎した豆、またはそれを挽いた粉。インスタントコーヒーと分けて使う言葉 | 豆や粉で買うコーヒー全般 |
| 産地 | 豆が育った国や地域(例: ブラジル、エチオピア) | 味の傾向の手がかり |
| シングルオリジン | 1 つの国・農園など、産地をしぼった豆 | 産地ごとの個性 |
| ブレンド | 複数の産地の豆を混ぜたもの | 味が安定していて飲みやすい |
| アラビカ種 | ブルボン・ティピカ・ゲイシャなどの品種を含むグループ | お店で売られる豆の多く |
| ゲイシャ | アラビカ種の品種の 1 つ | 品種の名前として袋に書かれる |
| ロブスタ(カネフォラ種) | カネフォラ種の代表的な品種。苦みとコクが強く、ブレンドやアイスコーヒー用によく使われる | 苦み・コク |
| スペシャルティコーヒー | 豆からカップまでの全部の段階で品質を管理し、カップの中の風味の評価で区分されるコーヒー(日本スペシャルティコーヒー協会の定義。詳しくは「スペシャルティコーヒーとは」) | 個性が強い |
| 精製方法 | 収穫した実から、豆(種)を取り出す方法 | 風味の違い |
| ウォッシュド | 果肉を除き、水を使ってぬめり(ミューシレージ)を取ってから乾かす精製方法 | 精製方法の 1 つ |
| ナチュラル | 実をそのまま乾かしてから、皮やぬめりごと取り除く精製方法 | 精製方法の 1 つ |
| ハニー | 水を使わずに機械でぬめりを取り、取る量を加減して乾かす精製方法 | 精製方法の 1 つ |
| デカフェ | カフェインを取り除いたコーヒー。業界の表示の決まりでは、生豆からカフェインを 90% 以上取り除いた物を「カフェインレスコーヒー」などと表示する | カフェインを控えたいとき |
挽く・道具の言葉
| 言葉 | 一行で | 関わること |
|---|---|---|
| ミル(グラインダー) | 豆を粉にする道具 | 挽きたての香り(ミルは必要?) |
| 挽き目(ひきめ) | 粉の粗さ。粗挽き・中挽き・細挽きなどと呼ぶ | 細かいほど濃く苦く、粗いほど軽くなりやすい |
| 粒度(りゅうど) | 粉の粒の大きさとそろい具合 | 味のむら |
| プロペラ式 | 刃が回って豆を砕くミル。粒がそろいにくい | 手軽さ |
| 臼式(うすしき) | 2 つの刃の間ですりつぶすミル。粒がそろいやすい | 味の安定 |
| ドリッパー | 粉とフィルターを入れて、お湯を注ぐ器 | 形でお湯の落ちる速さが変わる(ハンドドリップの淹れ方) |
| ペーパーフィルター | ドリッパーに敷く紙。ドリッパーの形とサイズに合わせる | サイズ違いに注意 |
| サーバー | ドリッパーの下に置き、落ちたコーヒーを受ける容器 | 2 杯以上淹れるとき |
| ドリップケトル | 注ぎ口が細いやかん。お湯を細く注げる | 注ぐ量の調整 |
| フレンチプレス | 粉とお湯を入れて待ち、金属のフィルターを押し下げて淹れる器具 | 油分ごと出て、コクのある味(淹れ方) |
| ドリップバッグ | 1 杯分の粉が入った袋。カップの縁にかけてお湯を注ぐ | 道具なしで淹れられる |
| スケール | 重さを量るはかり。0.1 g 単位だと豆の量が正確 | 毎回同じ味にする |
淹れる言葉
| 言葉 | 一行で | 関わること |
|---|---|---|
| ドリップ | お湯を粉に通し、通る間に成分を取り出す淹れ方 | ハンドドリップ・ドリップバッグ・コーヒーメーカーが当てはまる(「ドリップコーヒーとは」) |
| 抽出(ちゅうしゅつ) | お湯でコーヒーの成分を引き出すこと | 淹れること全体 |
| 蒸らし | 最初に少しだけお湯を注いで、粉をなじませること。UCC の手順では約 20 ml のお湯で約 20 秒 | お湯を通りやすくする(手順) |
| 湯温 | 注ぐお湯の温度。高いほど苦く、低いほど酸味寄りになりやすい。UCC のおすすめは 92〜96 ℃ | 苦みと酸味(お湯の温度) |
| 抽出比率 | 粉とお湯の量の割合。キーコーヒーの目安は粉 10 g にできあがり 120 ml | 濃さ |
| ネルドリップ | 起毛させた布(フランネル)のフィルターで淹れる方法。ドリップ式の元祖とも言われる | 布ドリップ |
| エスプレッソ | 深めに焙煎した豆を極細挽きにし、専用の機械で圧力をかけて淹れるコーヒー | ドリップとは別の淹れ方 |
数字はメーカーの手順にある目安です。豆や器具で変わります。
よくある質問
全部覚えないと、おいしく淹れられませんか?
いいえ。最初は「中煎りの豆を、淹れ方に合った挽き目で、蒸らしてから注ぐ」だけで十分です。
浅煎りが酸っぱく感じます。失敗ですか?
浅煎りは、焙煎が浅いぶん酸味が出やすい豆です。苦手なら中煎りか深煎りから始めてください。淹れ方で酸っぱくなるときの直し方は「コーヒーが酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」にまとめています。
「挽き目」はお店で何と言えば伝わりますか?
「ペーパードリップ用に」「フレンチプレス用に」と淹れ方を伝えると、お店が合わせてくれます。
次に読む
- 淹れ方を選ぶ →「コーヒーの淹れ方」
- 味の直し方 →「コーヒーが酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」
- ミルクの飲み物の違い →「カフェオレ・カフェラテ・カプチーノの違い」
- 「種類」の言葉の整理 →「コーヒーの種類|豆の種類と飲み方の種類の見分け方」
出典・確認した資料
- 日本スペシャルティコーヒー協会「スペシャルティコーヒーの定義」https://scaj.org/about/specialty-coffee (2026-11-02 確認)
- 全日本コーヒー公正取引協議会「CFT ニュース&息抜き(3 月)」(カフェインレスの表示)https://www.ajcft.org/news/up_files/20240325.pdf (2024 年 3 月の資料、2026-11-02 確認)
- UCC「生豆の精製方法について」https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/goodcofee_beans_05.html (2026-11-03 確認)
- UCC「アラビカ?ロブスタ??いまさら聞けない『品種』のおはなし」https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_6938/ (2020-12-08 公開、2026-11-03 確認)
- UCC コーヒー百科「エスプレッソとは」「ネルドリップとは」「レギュラーコーヒーとは」https://www.ucc.co.jp/enjoy/encyclopedia/dictionary/espresso.html ・ https://www.ucc.co.jp/enjoy/encyclopedia/dictionary/nel_drip.html ・ https://www.ucc.co.jp/enjoy/encyclopedia/dictionary/regular_coffee.html (2026-11-03 確認)
- UCC「ペーパードリップのおいしい淹れ方」(蒸らし約 20 ml・約 20 秒)https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_2952/ (2026-11-03 確認)
- UCC「コーヒーを淹れるお湯の温度」https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/howto-drip_15.html (2026-11-03 確認)
- キーコーヒー「コーヒーの酸味を楽しむポイントは?」(浅煎りの酸味・深煎り)https://www.keycoffee.co.jp/experience/knowledge/detail/sour-coffee/ (2026-11-03 確認)
- UCC「人気メーカーのおすすめフレンチプレス4選」https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_3302/ (2026-11-03 確認)
