苦味が好きな人のコーヒー豆の選び方|焙煎度と産地の見方

黒くツヤのある深煎りのコーヒー豆が盛られた、グレーの小さな器

苦味のあるコーヒーが好きなら、まず見るのは焙煎度です。深くなるほど苦味が強くなる傾向があり、シティロースト(やや深煎り)からフレンチロースト(極深煎り)が目安です。産地や品種では、ベトナム・インドネシアの豆が中煎りでも苦みを感じやすいとされます。

この記事は、苦味の強い豆を探す人のためのものです。逆に酸味を減らしたい人は「酸味が少ないコーヒー豆の選び方」へ。焙煎度の 8 段階は「浅煎り・中煎り・深煎りの違い」にあります。

目次

苦味は、豆の成分と焙煎でできる

キーコーヒーによると、苦みには 2 つの出どころがあります。

  • 豆に含まれる成分: カフェイン、トリゴネリン、クロロゲン酸など。カフェインを除いたコーヒーにも苦みはあります。
  • 焙煎でつくられる苦み: 焙煎が深くなるほど、苦みとコクが深くなります。クロロゲン酸類の苦みは、焙煎で減るそうです。

苦みの強さは、焙煎度のほかに、産地や品種、淹れ方でも変わります。

焙煎度で選ぶ

焙煎度苦みの傾向書いてある所
浅煎り苦みを抑えて酸味を楽しみたいときに向くキーコーヒー
中煎り(ミディアム〜ハイ)以上焙煎による苦みが際立つキーコーヒー
深煎り(シティ〜フレンチ・イタリアン)強い苦味と香ばしさ、濃厚な味わいUCC

ドトールも、苦味成分は煎り度合いが深くなるにつれて作られるので、深煎りになるほど苦味は強くなる傾向にあると説明しています。しっかりしたビターを探すなら、深煎りが基本です。

産地と品種で選ぶ

同じ深煎りでも、豆の産地や品種で苦みの質が違います。

苦みの傾向産地・品種書いてある所
中煎りでも苦みを感じやすいベトナム・インドネシア(カネフォラ種の産地)キーコーヒー
滑らかな苦みインドネシアのマンデリンキーコーヒー
しっかりした苦味とコク(酸味は控えめ)マンデリンUCC
柔らかい苦みブラジルキーコーヒー
深煎りでも酸味が残り、甘い余韻のある苦みケニア・キリマンジャロ・コロンビアキーコーヒー

品種では、カネフォラ種(ロブスタ)が苦みを感じやすいとされます。クロロゲン酸類が多いためで、苦みを際立たせたいブレンドに使われます(キーコーヒー)。ドトールによると、ストレートではあまり飲まれず、アイスコーヒーなどブレンドの一部に使われることが多い品種です。違いは「アラビカ種とロブスタ種の違い」に、産地の味は「コーヒー豆の産地と味の違い」にあります。

産地で見るなら、マンデリンや、ベトナム・インドネシアが中心のブレンドが手がかりです。キーコーヒーは、しっかりした苦みなら、これらが主に配合されたブレンドや、焙煎が深く、外観が黒くてツヤのある豆を選ぶ方法を挙げています。

袋とお店で見るところ

  • 焙煎度: 袋に「深煎り」「フレンチロースト」などの表示があるか
  • 豆の色: 黒くてツヤがあるか(キーコーヒー)
  • 産地・ブレンドの内訳: 上の表の産地が入っているか

お店では、「苦味が強いもの」と伝えると、販売員が選んでくれる場合があると UCC が案内しています。飲んで気に入った店の豆があれば、焙煎度を聞いておくと、次の豆選びの参考になるそうです(UCC)。買い方は「コーヒー豆の買い方」にあります。

淹れ方でも苦みは変わる

キーコーヒーは、抽出で苦みが際立ちやすくなる条件を挙げています。

項目苦みが出やすい条件
挽き方中挽きより細かい
分量粉が多く、湯が少ない
湯温高すぎる(96℃以上)
時間適した時間を過ぎる

苦みは時間がたつほど多く抽出されるので、ドリップでは後半の湯量が多いと苦みが目立つそうです。UCC は、細かく挽くとしっかり抽出され、深くコクのあるコーヒーが好きな人に向くとしています。

苦みを強めたいときは、この表の条件に 1 項目ずつ、少しだけ寄せる方法があります(編集部の整理)。行き過ぎて「苦すぎる」と感じたら、逆向きに戻します(「酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」「コーヒーのお湯の温度」)。

苦みを楽しむ飲み方

キーコーヒーは、ビターなコーヒーに甘みを足す方法を勧めています。黒糖やブラウンシュガー、メープルシロップなどです。乳製品とも相性がよいとされ、ミルクを足してもよいそうです。UCC は、カフェオレには深煎りでコクのある豆が合うとしています(作り方は「家でカフェオレを作る」)。

書き手の記録

書き手は、深煎りの豆を比べて飲んでいません。この記事の産地や品種の苦みは、すべてメーカーの資料の説明です。参考までに、書き手がドリップバッグのスペシャルブレンドを飲んだ回の感想は、酸味が弱く、苦味は中くらいでした(2026-11-03、書き手の回答。焙煎度の記録なし)。

まとめ

  • 苦味を強めるなら、まず深めの焙煎(シティ〜フレンチ)
  • 産地はベトナム・インドネシア、マンデリン。袋では焙煎度と黒くツヤのある色を見る
  • 苦すぎるときは、豆の前に挽き目・湯量・湯温を 1 つずつ戻す

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出典・確認した資料

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この記事を書いた人

豆派です。家で豆からコーヒーを淹れている会社員で、先生でもバリスタでもありません。手順や数字はメーカーなどの公式資料で確かめてから書き、自分で試したことは「試した」と分けて書きます。

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