この記事で分かること
- 酸っぱい・苦い・薄いときに、それぞれ何を変えればいいか
- 酸味が苦手な人の豆の選び方
- 調整をうまく進める順番
結論酸っぱいときは「お湯の温度を上げる」か「挽き目を細かく」、苦いときは「温度を下げる」か「挽き目を粗く」、薄いときは「粉を増やす」か「お湯を減らす」。1 回に 1 つだけ変えると、どれが効いたか分かります。
まず基本の量と温度を確かめる
味を直す前に、量と温度が目安から大きく外れていないかを見てください。外れていると、どこを直しても味が安定しません。
| 項目 | メーカーの目安 |
|---|---|
| 粉の量 | 1 杯(約 120 ml)に約 10 g(キーコーヒー) |
| お湯の温度 | 92〜96 ℃(UCC)。沸いた直後ではなく、少し置いてから |
| 待ち時間(フレンチプレス) | 3 分(キーコーヒー) |
量の目安は「コーヒー 1 杯は何グラム?」、温度計がないときの湯温の合わせ方は「コーヒーのお湯の温度」にまとめています。
味を決める 4 つのつまみ
UCC は味の傾向を次のように説明しています。この表を「つまみ」のように使います。
| 変えること | こうすると | 味はこちらへ |
|---|---|---|
| 粉の量 | 多くする | 濃い・苦い・重い |
| 粉の量 | 少なくする | 軽い・酸味寄り |
| お湯の量 | 多くする | 軽い |
| お湯の量 | 少なくする | 重い・濃い |
| お湯の温度 | 高くする | 濃い・苦い |
| お湯の温度 | 低くする | 軽い・酸味寄り |
| 挽き目 | 細かくする | 濃い・苦い・重い |
| 挽き目 | 粗くする | 軽い・酸味寄り |
味を決める 4 つのつまみ
UCC の味の傾向から作った図。右へ動かすほど濃く苦く、左へ動かすほど軽く酸っぱくなる。動かすのは 1 回に 1 つだけ。
UCC の説明では、80 ℃ で淹れると酸味が強く苦味はほとんどなく、100 ℃ では苦味が目立ち、92〜96 ℃ で酸味と苦味のバランスがよかったとされています。
症状ごとの原因と直し方
酸っぱい
- よくある原因
- お湯の温度が低い、待ち時間が短い、挽き目が粗い(キーコーヒー・UCC)。浅煎りの豆は、もともと果物のような酸味が出やすい
- 直し方
- お湯を沸かしてからの置く時間を短くする(温度を上げる)か、挽き目を一段細かく
苦い
- よくある原因
- 挽き目が中挽きより細かい、粉が多くお湯が少ない、温度が 96 ℃ 以上、時間をかけすぎ(キーコーヒー)。フレンチプレスはフィルターを底まで押し切ると苦みが出ることがある
- 直し方
- お湯を少し置いて温度を下げるか、挽き目を一段粗く。プレスは底の少し手前で止める
薄い
- よくある原因
- 粉が少ない、お湯が多い、挽き目が粗い(UCC の味の傾向から)
- 直し方
- 粉を 1〜2 g 増やすか、お湯を少し減らす。フレンチプレスなら挽き目を細かく(キーコーヒー)
濃すぎる・重い
- よくある原因
- 粉が多い、お湯が少ない、挽き目が細かい(UCC の味の傾向から)
- 直し方
- 粉を 1〜2 g 減らすか、お湯を少し増やす。できたコーヒーをお湯で割ってもよい(編集部の提案)
酸っぱいのは失敗とは限らない
浅煎りの豆は、焙煎が浅いぶん果物のような酸味が引き立ちます(キーコーヒー)。淹れ方を直しても酸っぱいなら、豆の個性かもしれません。その酸味が苦手なら、次の「豆の選び方」で豆を変えるほうが早いです。
一方、保存の状態が悪い豆や、淹れ方がうまくいっていないときも、好ましくない酸味を感じやすくなるとされています(キーコーヒー)。古くなった粉は買い直してみてください。保存の目安は「コーヒー豆の保存方法」にあります。
酸味の少ない豆を選ぶには
- 焙煎の深い豆(深煎り)は、酸味が弱く感じられる(キーコーヒー)
- 産地では、マンデリンやブラジルが酸味の少ない豆として挙げられている(キーコーヒー)
- お店で「酸味が少ないのはどれですか」と聞くのも確実です
好みが分からないときの出発点として、次の順で選ぶ方法もあります(編集部の提案)。
ミルクや砂糖を入れて飲むことが多い?
はい→ 深煎りいいえ→ 次へ
酸っぱいコーヒーは苦手?
はい→ 中煎り〜深煎りいいえ→ 次へ
果物のような香りのコーヒーを試したい?
はい→ 浅煎りいいえ→ 下へ
迷ったら 中煎り から
焙煎度ごとの味の違いは「浅煎り・中煎り・深煎りの違い」にまとめています。
調整は 1 回に 1 つずつ
一度に温度も挽き目も変えると、どれが効いたのか分からなくなります。次の順で 1 つずつ試すと迷いにくいです(編集部の提案)。
- 量(粉 10 g・お湯の量)を目安に戻す
- お湯の温度を変える(沸いてから置く時間を変えるだけなので、道具がいらない)
- 挽き目を一段変える(ミルがない人は、お店で「もう少し細かく」「粗く」と頼む)
- それでも好みと違うなら、豆の焙煎度を変える
変えたことと味を、スマホのメモに 1 行ずつ残しておくと、自分の好みが早く見つかります。
まとめ
- 酸っぱい → 温度を上げる・細かく。苦い → 温度を下げる・粗く。薄い → 粉を増やす
- 酸っぱいのは豆の個性のこともある。苦手なら深めの焙煎の豆へ
- 1 回に 1 つだけ変える
次に読む
- 挽き目を確かめたい →「コーヒーの挽き目の目安」
- 酸味が苦手なら豆から →「酸味が少ないコーヒー豆の選び方」
- 水が気になるとき →「コーヒーに使う水」
出典・確認した資料
- UCC「もしも、好みでない味に出会ってしまったら」(量・湯量・湯温・挽き目と味の傾向)https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_5551/ (2020-07-21 公開、2026-11-03 確認)
- UCC「コーヒーを淹れるお湯の温度」(80 ℃・92〜96 ℃・100 ℃ の違い)https://www.ucc.co.jp/enjoy/brew/howto-drip_15.html (2026-11-03 確認)
- キーコーヒー「コーヒーの苦みを楽しむには?」(苦みが強くなる原因)https://www.keycoffee.co.jp/experience/knowledge/detail/bitter-coffee/ (2025-02-20 公開、2026-11-03 確認)
- キーコーヒー「コーヒーの酸味を楽しむポイントは?」(酸味が出る条件・酸味の少ない産地)https://www.keycoffee.co.jp/experience/knowledge/detail/sour-coffee/ (2025-02-20 公開、2026-11-03 確認)
- キーコーヒー「フレンチプレスのおいしいいれ方」(押し切ると苦み・薄いときは細かく)https://www.keycoffee.co.jp/experience/howtobrew/detail/french-press/ (2026-06-26 公開、2026-11-03 確認)
- キーコーヒー Q&A「1 杯当たりのレギュラーコーヒーの粉の量はどのくらいですか」https://www.keycoffee.co.jp/inquiry/question02/02q07/ (2026-11-03 確認)
