ハンドドリップのお湯の注ぎ方|回数・位置・速さの基本形

ケトルの細い注ぎ口から、白いドリッパーへお湯が落ちている

結論迷ったら、粉の 2 倍のお湯で 30 秒蒸らし、残りを 3 回に分けて、粉の中心から注ぎます。ペーパーには直接かけません。全体は 3 分以内が目安です(HARIO の基本レシピ)。細かい所はメーカーで違うので、基本形を 1 つ決めて、味を見ながら少しずつ変えます。

目次

迷ったらこの形

HARIO の基本レシピを、粉 10 g で計算した例です(編集部の計算)。

注ぐ量の流れ(粉 10 g の例)

  1. 蒸らし
    20 ml粉の 2 倍。注いだら 30 秒待つ合計 20 ml
  2. 1 回目
    40 ml粉の 4 倍合計 60 ml
  3. 2 回目
    40 ml前のお湯が減ってから合計 100 ml
  4. 3 回目
    40 ml3 分以内に落とし切る合計 140 ml

お湯は 3 回に分け、全体は注ぎ始めから 3 分以内が目安です。 1 杯分の粉・お湯の温度・器具は「ハンドドリップの淹れ方」にあります。

次のお湯を注ぐ合図は、UCC の記事が 2 回目について「ドリッパーの中のお湯が 3 分の 1 ほどに減ったら」と書いています。

注ぐ位置

お湯を注ぐ位置(真上から見る)

お湯を注ぐ位置(真上から見た図)蒸らし本抽出

× はペーパーだけで粉のない所です。ここには直接お湯をかけません。

  • 蒸らしは粉の中心から外へ向けて、小さなうずを描きます。粉の上にお湯をのせるように、やさしく注ぎます(UCC・ドトールコーヒー)
  • 本抽出は中心に小さな円を描きます。周りにできた粉の層を崩さないようにします(UCC)
  • 粉のないペーパーの部分には、直接お湯をかけません。お湯が流れて、蒸らしができなくなるためです(ドトールコーヒーの説明)

円の大きさの言い方はメーカーで違います。UCC は一円玉ほどの円、キーコーヒーは 2 回目から 500 円玉ほどの円と書いています。最初は小さな円から始めて、粉の層を崩さない大きさに合わせます(編集部の提案)。

回数と量はメーカーで違う

メーカー蒸らしそのあと
HARIO粉の 2 倍・30 秒3 回。1 回は粉の 4 倍
UCC20 ml・20 秒3 回(80・40・20 ml)。粉 12 g の例
キーコーヒー約 20 秒泡が端まで広がったら止め、凹む前に次を注ぐ
メリタ式約 30 秒人数分の目盛りまで、円を描いて一気に

同じ「蒸らして数回に分ける」でも、決め方が違います。HARIO は粉の量に対する倍数、UCC は湯量の数字、キーコーヒーは泡の様子、メリタ式は目盛りです。どれが正解ということではありません。1 つ選んで、毎回同じにしてみてください。

注ぐ速さ

HARIO は速く注ぐとすっきりした味に、ゆっくり注ぐとコクのある味になると説明しています。キーコーヒーは、円すい形のドリッパーでは湯を入れる速さを一定にするのが大事だと書いています。

最初は細く一定の速さで注ぐことを目指します。細口のケトルがあると注ぎやすくなります。要るかどうかは「細口ケトルは要る?」にあります。

どこまで落とすか

メーカー落とす所
HARIOお湯が全部サーバーに落ちたら終わり
キーコーヒーお湯が残っていても、目盛りまで液がたまったら外す
メリタ式目盛りまで注ぐ。外す時期は説明に書かれていない

最初は 3 分以内に落ち切るかを見ます。苦みや渋みが気になったら、次の回は目標の量で外してみます(編集部の提案)。

書き手の家の注ぎ方

書き手が家で淹れたときの写真です(2026-11-03)。蒸らしは、粉が湿るくらいのお湯を注ぎました。

この日は 4:6 メソッドで、5 回に分けて合計 300 g を 3 分 5 秒で注ぎました。記録は「4:6 メソッドの淹れ方」にあります。注ぎ方を変えて味を比べた記録は、まだありません。

うまくいかないとき

こう感じたらまず疑う所
薄い・酸っぱい粉を少し増やす、挽き目を少し細かくする
苦い・濃い挽き目を少し粗くする、お湯の温度を少し下げる
落ちるのが速すぎる挽き目、注ぐ速さ
落ちるのが遅すぎる(3 分を大きく超える)挽き目を少し粗くする

上の表は UCC の味の傾向(挽き目・温度・量)と、HARIO の「3 分以内」の目安から編集部がまとめた物です。「落ちるのが速すぎる」の行は編集部の見方です。1 回に変えるのは 1 つだけにすると、どれが効いたか分かります。症状ごとの原因は「酸っぱい・苦い・薄いときの直し方」、温度は「コーヒーのお湯の温度」にあります。

まとめ

  • 迷ったら、蒸らし 30 秒のあと 3 回に分けて、中心から注ぐ。ペーパーには直接かけない
  • 回数と量の決め方はメーカーで違う。1 つ選んで毎回そろえる
  • 注ぐ速さは速いとすっきり、ゆっくりだとコクが出る方向(HARIO)

次に読む

出典・確認した資料

  • HARIO「V60 Coffee Imagination」(基本レシピ: 粉の 2 倍で蒸らし 30 秒・残りを 3 回・1 回は粉の 4 倍・中心からうず状・ペーパーに直接かけない・3 分以内・注ぐ速さと味)https://global.hario.com/v60/v60series.html (2026-11-03 確認)
  • UCC「国際コーヒーの日 日本チャンピオン直伝!毎日のハンドドリップがもっと楽しくなるコツ」(蒸らし 20 ml・3 回の注湯・一円玉ほどの円・粉の層を崩さない)https://mystyle.ucc.co.jp/magazine/a_38336/ (2026-09-30 公開、2026-11-03 確認)
  • キーコーヒー「ペーパードリップコーヒーのいれ方」(蒸らし約 20 秒・泡の見方・500 円玉ほどの円・円すい形は速さを一定に・目盛りまで液が届いたら外す)https://www.keycoffee.co.jp/experience/howtobrew/detail/paper-drip-coffee/ (2026-11-03 確認)
  • ドトールコーヒー「ドリップコーヒーの淹れ方」(メリタ式の一気注ぎと目盛り・粉のない所にかけない・やさしく注ぐ蒸らし)https://www.doutor.co.jp/business/wholesale/column/d_35.html (2026-11-03 確認)
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この記事を書いた人

豆派です。家で豆からコーヒーを淹れている会社員で、先生でもバリスタでもありません。手順や数字はメーカーなどの公式資料で確かめてから書き、自分で試したことは「試した」と分けて書きます。

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