インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの違い|作り方と飲み方

無地の瓶に入ったインスタントコーヒーとマグ、豆を入れた器と白いカップ

結論レギュラーコーヒーは、焙煎した豆やその粉です。そのままでは溶けないので、お湯を通してこして飲みます。インスタントコーヒーは、コーヒーの抽出液を乾燥させた物で、お湯や水に溶かして飲みます。違いは、抽出を飲む人の側でするか、先に工場でしておくかです。

目次

違い

全日本コーヒー公正取引協議会の規約が、2 つの言葉を定義しています。

項目レギュラーコーヒーインスタントコーヒー
規約の定義焙煎した豆、またはそれを挽いた物煎り豆から得た抽出液を乾燥させた、水に溶ける粉・顆粒などの固形状の物
飲むまでお湯を通して抽出するお湯や水に溶かす
抽出する人飲む人工場

規約はレギュラーとインスタントを混ぜた物も扱っています。最終製品の重さで、レギュラーが多ければ「レギュラーコーヒー」、インスタントが多ければ「インスタントコーヒー」と表示します。

作り方の違い

AGF は種類別の製造工程をこう説明しています。

種類工程
レギュラー(粉)焙煎 → ブレンド → 挽く → 充てん・包装
インスタント焙煎 → ブレンド → 挽く → 抽出 → 乾燥 → 充てん・包装

インスタントは挽いた豆に熱湯を注いでコーヒー液を作る「抽出」と、その液を乾かす「乾燥」が加わります。レギュラーは粉の状態で袋に詰めます。

レギュラーとインスタントの工程の違い

レギュラーとインスタントの工程の違いレギュラーインスタント焙煎ブレンド挽く充てん・包装粉のまま焙煎ブレンド挽く抽出乾燥充てん・包装

AGF の種類別の製造工程から作った図。緑の 2 つが、インスタントだけの工程。

インスタントの 2 つの製法

乾燥のしかたで、インスタントは 2 つに分かれます(AGF)。

製法乾燥のしかたAGF の説明する特徴
フリーズドライ液を凍らせて砕き、真空で水分を取る熱を加えないため、本来の香りや風味を残せる。冷たい水では溶けるまでに時間がかかることがある
スプレードライ液を霧状にして熱風で乾かす粒が細かく、水や牛乳に広がりやすい

AGF はスプレードライの粉を砕いて再びまとめる「造粒化」で、冷たい水にもすぐ溶けるようにした商品があると書いています。氷を入れる飲み方には水への溶けやすさを確かめます。

飲み方と選び方

  • 手軽にすぐ飲みたい、アイスでもすぐ飲みたいならインスタント。水や冷たいミルクに溶けるタイプがあります(AGF)
  • 香りや味の調整を楽しみたいならレギュラー。豆の種類や挽き方、淹れ方を選べるためです(編集部の見方)。豆は「自分に合うコーヒー豆の選び方」で選べます
  • 開封後の保存は、インスタントは高温と湿気を避けて密閉し、1 か月以内を目安に使い切ります(AGF)

AGF の記事はアイスコーヒーなら、インスタントをティースプーン山盛り 1 杯(約 2 g)、お湯を約 90 ml で溶かし、氷を加えると紹介しています。

レギュラーのうち、ドリップバッグは「ドリップバッグのおいしい淹れ方」に、インスタントやドリップバッグから豆に移るときは「ドリップバッグ・インスタントから豆へ」にあります。

無地の瓶に入ったインスタントコーヒーとマグ、豆を入れた器と白いカップ

カフェイン量

食品安全委員会のファクトシートは粉 10 g を熱湯 150 ml で抽出したコーヒーを 60 mg/100 ml、インスタントコーヒー(顆粒)2 g を熱湯 140 ml で溶いた物を 57 mg/100 ml としています。粉の量とお湯の量が違う条件の値なので、レギュラーとインスタントのカフェインの多い少ないは、この数字だけでは決められません。

カフェインを控えたいときは、デカフェやカフェインレスもあります。表示の決まりは「デカフェとカフェインレスの違い」に、品種によるカフェインの違いは「アラビカ種とロブスタ種の違い」にまとめました。

まとめ

  • レギュラーは焙煎した豆や粉、インスタントは抽出液を乾燥させた物。抽出を飲む人がするか、工場でするかの違い
  • カフェインは条件が違う数字なので、量では決めない

次に読む

出典・確認した資料

  • 全日本コーヒー公正取引協議会「レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約」施行規則(レギュラーコーヒー・インスタントコーヒーの定義、混合した物の分け方)https://www.jfftc.org/DATA/Kiyaku_pdf/b05_H_coffee.pdf (2026-11-04 確認)
  • AGF「コーヒーができるまで|種類別コーヒーの製造方法」(レギュラーとインスタントの工程、フリーズドライ・スプレードライ。ページ上の日付 2026-03-30)https://agf.ajinomoto.co.jp/article/coffee/cyclopedia/5801/ (2026-11-04 確認)
  • AGF「水や冷たいミルクに溶けるインスタントコーヒーとは?選び方やおすすめ商品を紹介」(製法の特徴・保存・アイスの作り方。ページ上の日付 2026-04-23)https://agf.ajinomoto.co.jp/article/coffee/enjoy/5818/ (2026-11-04 確認)
  • 食品安全委員会「食品中のカフェイン」ファクトシート(コーヒー 60 mg/100 ml・インスタント 57 mg/100 ml と抽出条件。最終更新 2018-02-23)https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf (2026-11-03 確認)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

豆派です。家で豆からコーヒーを淹れている会社員で、先生でもバリスタでもありません。手順や数字はメーカーなどの公式資料で確かめてから書き、自分で試したことは「試した」と分けて書きます。

目次